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大阪府地域産材活用フォーラム

目的

大阪府地域産材活用フォーラムは、平成24年8月29日に設立されました。当フォーラムは、大工・工務店、建築士、木材流通、素材生産等の関係団体がお互いに顔が見える関係を構築し、安定的な木材供給、安心・安全な木造住宅の提供、消費者への普及啓発など木材利用に関する取組みを進めていく場です。当フォーラムの活動趣意書は下記のとおりです。


【森林の機能】

健康な森林は、二酸化炭素をたっぷり吸収するだけでなく、土砂災害の防止や豊かな水の供給にもつながり、多種多様な動植物の生息の場を提供する等、地球規模での環境保全機能を持っています。しかしながら、林業採算性の悪化や生活様式の変化等により、間伐等の手入れがされずに放置される森林が増加し、これらの機能低下が懸念されていることから、森林を適正に、管理するための取り組みが求められています。


【木材利用が森林を育てる】

森林を適正に管理していくためには、暮らしの中で木材を積極的に利用することにより、「植える」「育てる」「収穫する」という健康な森のサイクルを取戻し、「木を使うことで、健康な森を育てる」ことが必要です。

【木材利用が子どもを育てる】

また、木材には「調湿効果があり、室内の快適性を高める」「断熱性が高く、熱を吸収しないことから、触ると暖かく感じる」「適度な弾力があり、衝撃を吸収することから、ケガをしにくい」等の効果があり、「コンクリート造校舎に比べ、木造校舎のほうがインフルエンザによる学級閉鎖率が低い」というデータもある等、子どもの育成環境に良い効果を与えます。さらに、子どもの頃から、木材に接することにより、その良さを体感し、森林の大切さや木材に対する理解を深めることができます。このため、子育て施設を中心に、人にやさしい素材である木材の活用を進めることが重要です。


【ユーザーの意識】

一方、木材の最大の需要先である住宅の状況を見ると、大阪府の、新設住宅着工件数(1戸建・長屋建・共同含む)は、平成8年の11万8千戸をピークに、平成 23年には5万9千戸まで減少しているものの、平成23年12月の内閣府調査によると、住宅を建てる場合約8割の人が「木造住宅を選びたい」と回答しており、府内の平成23年度の木造率も80%(1戸建て・持家)と住宅の木造化についての意識は高いと言えます。しかしながら、府内産をはじめとした地域材は、川下側のニーズに応えられるだけの供給体制が整っておらず、地域材の利用を拡大するためには、木材の安定供給体制の確立が必要です。


【フォーラムの設立】

以上のような状況を踏まえ、ユーザーが積極的に地域産材をはじめとした木材を選択し、利用できるような環境を創り出すことを目的に、川上から川下の関係者がお互いに顔が見える関係を構築し、安定的な木材供給、安心・安全な木造住宅の提供、消費者への普及啓発等に取組む場として、大阪府地域産材活用フォーラムを設立します。